「消費者法入門 ー 消費者と企業の視点から」
https://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641243996
有斐閣
消費者法の本(2冊目)が出ます!
どうも、どうも・・・。
しかし、本が出るときにしかブログを更新しないな。
やる気があるのか?
はい、もう言い訳はしませんけども・・・今後は、ぼちぼち、がんばります。できる範囲で・・・
今回は、龍谷大のカライスコスアントニオス先生、北大の牧佐智代先生、そして弊所パートナー弁護士の志部淳之介先生との共著です。
出版社の書籍紹介ページは、こちらです。
もう予約もできるみたいです。
それで、どんな本なんだ?
こんな人に読んでほしい
まず、読んでいただきたい方ですが、これもやっぱり、すべての人、です。
え?
前の本のときもそんなこと言ってなかった?
はい、今回は少しコンセプトが違います。
1冊目の本「消費者は弱くてもろい、だからこそ強くなれる」は、消費者問題がおこるしくみについて、なぜ個々の消費者が「気をつけましょう」「慎重に」「知識を持ちましょう」では解決しないか?ということについて、わりとがんばって説明をしました。
この本では、適格消費者団体のトップ、大学教授、そして実務家弁護士という三者の立場を超えて、おもしろいクロストークができたと思っています。
今回は、より具体的に、具体的な設例などを交えて、どう解決すればいいのか?ということを詳しくかいたつもりです。
そういう意味ではこれまでのいわゆる「法律書」に近いですね。
企業の新人研修などにも使えます
ふむ。まあ「消費者法」というからには、法律のことが書いてあるのは、まあ当然だよな。しかし、それだと、よくある教科書になっちゃうんじゃないのか?
いままでの本と何が違うんだ?
やはり、意識したのは、企業として消費者法をどう理解し、消費者と向き合っていくか、という視点です。
いままでの消費者法の解説書は、どうしても消費者が武器としてどのようにとして使うかということに傾いていたと思います。
もちろん、それはそれで重要なことです。が、実際には、消費者法は、消費者のためだけの法律ではありません。事業者がきちんと消費者法を理解し、消費者とコミュニケーションをとっていくということは、消費者問題の解決にとって、とても重要なことです。
あ、ほんとだ、この本、「消費者法はビジネス法である」というところからはじまるんだね。あんまりみたことないね。
設例も工夫して、企業として、消費者問題をどう解決するか、ということについてもかなりのウェイトをおいています。例えば、企業の新人研修などにも使える内容になっていると思います。
このへんは、はやく感想を聞いてみたいところです。ぜひ、お手にとってみてください。
「ポケット法学」シリーズ
さて、この本は、有斐閣の新たなシリーズ「ポケット法学」の一冊です。
有斐閣のウェブサイトには新しい「ポケット法学」シリーズにはこういう説明がのっています。
「さまざまな学部で学びやすい,法学のテキストシリーズ。①日々の生活に深く根ざしている「身近な法律を知る」,②学問としての「法学を知る」という2つのアプローチで,読者を複層的な知の世界へと導きます。細かな法律の知識ではなくその基礎にある考え方と,物事を法的に捉える力,法的センスを身につけてほしい――「いつもポケットに法学を」。あらゆるひとに寄り添うテキスト群です。」
引用元:有斐閣ウェブサイトhttps://www.yuhikaku.co.jp/books/series_search/2255
私は、以前から、理系でいうと講談社「ブルーバックス」のようなシリーズが法学にもあるといいな、と思っていました。
法律は、身近なものであって、かつ、とても楽しく、知的な好奇心をかきたてるものだ、と思います。こういう「あらゆるひとに寄り添う」気楽(内容はもちろん頑張って書いています)なシリーズが、法学の分野にも、もっとあってもよいのではないか、と思います。



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